整形外科のご案内

整形外科は、運動器の病気やケガを扱う診療科であり、四肢の骨、筋肉、関節のほか、脊椎、末梢神経も対象となります。
当院では、骨折や捻挫などの外傷、加齢とともに増加する変形性関節症や変形性脊椎症、骨粗鬆症などの一般的な整形外科診療にあたっております。
中でも関節疾患(特に膝)に対しては、人工関節置換術や関節鏡の手術治療を数多く行っております。スポーツに関わる外傷や障害の患者さんも診療しております。
その他、地域の皆様の健康寿命促進のための様々な活動も行っております。
熊本大学病院、済生会熊本病院、熊本中央病院、熊本医療センターなど高度急性期病院との連携も密に行なっております。

担当医師

山口 浩司

病院長

山口 浩司ヤマグチ コウジ

1992年卒

平成26年から関節外科センターを開設しております。関節鏡視下手術や人工関節置換術の症例は平成24年の新病棟開設から年々増加傾向にあります。コンピュータ解析による3Dテンプレートを用いての人工関節置換術の術前計画を平成27年から導入し、より正確な手術を提供できるようになっております。平成28年からは両側同日人工関節置換術も開始いたしました。その他スポーツ障害の手術症例も増加しています。
改新したクリニカルパスを使用することで、患者さんには不安なく手術を受けていただけるように、スタッフは治療の標準化、最新化を日々行えるように努めております。
高齢化社会に伴う関節疾患は生活習慣と密接に関わっており、骨粗鬆症対策を無視できないのが現状と考えております。スポーツ活動に由来する障害、外傷では予防やセルフケア指導の重要性も感じております。日常生活の指導から始まり、リハビリテーションを中心とした保存的療法、さらには手術療法、術後のケアまで総合的な治療の提供を目指しております。

専門領域
整形外科
専門医・認定医
  • 日本整形外科学会 専門医、リウマチ・運動器リハ医
  • 日本リウマチ学会 リウマチ専門医
  • 日本骨粗鬆症学会認定医
  • 日本体育協会公認スポーツドクター
所属学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本リウマチ学会
  • 日本骨粗鬆症学会
  • 日本リハビリテーション医学会
  • 日本骨折治療学会
  • 日本人工関節学会
  • 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会

発表論文

  1. 当院における外反膝に対するTKAについて 外側アプローチの優位性
    山口 浩司(にしくまもと病院 整形外科), 林 茂, 中島 伸一, 橋本 大輔
    日本人工関節学会誌(1345-7608)50巻 Page355-356(2020.12)
  2. 当院における両側同時TKAについて 高度伸展制限膝における両側TKAの優位性
    山口 浩司(相生会にしくまもと病院 整形外科), 林 茂, 中島 伸一, 橋本 大輔, 井 健太朗, 加茂 裕美
    日本人工関節学会誌(1345-7608)49巻 Page585-586(2019.12)
  3. 骨移植を必要とした高度内反膝症例に対するTKA
    山口 浩司(相生会にしくまもと病院 整形外科), 林 茂, 橋本 大輔
    日本人工関節学会誌(1345-7608)48巻 Page235-236(2018.12)
  4. 脆弱性の多発骨折で薬剤性Fanconi症候群が判明した症例
    山口 浩司(にしくまもと病院 整形外科), 林 茂
    日本骨粗鬆症学会雑誌(2189-8383)2巻Suppl.1 Page268(2016.09)
  5. RAの高度の伸展制限に対してハムストリングの筋解離を併用したTKAの経験
    山口 浩司(相生会にしくまもと病院 整形外科), 林 茂
    日本人工関節学会誌(1345-7608)41巻 Page662-663(2011.12)
  6. 単関節炎発症のRA症例 早期鏡視下滑膜切除術と生物学的製剤の併用療法の有用性
    山口 浩司(にしくまもと病院), 林 茂
    日本リウマチ学会総会・学術集会・国際リウマチシンポジウム56回・21回 .2012.03

人工関節置換術について ※テレビ取材放送分

名誉院長

林 茂ハヤシ シゲル

1973年卒

専門領域
整形外科
専門医・認定医
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本リハビリテーション医学会臨床認定医
所属学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本リハビリテーション医学会
中島 伸一

病院長補佐

中島 伸一ナカシマ シンイチ

1981年卒

専門領域
整形外科
専門医・認定医
  • 整形外科専門医
  • 整形外科専門医
  • 日本リハビリテーション医学会認定臨床医
  • 認定産業医
  • 臨床研修指導医
所属学会
  • 日本整形外科学会
  • 日本専門医機構
  • 日本リハビリテーション医学会
  • 日本医師会
岡元 信和

関節外科センター長、整形外科部長

岡元 信和オカモト ノブカズ

令和6年5月よりにしくまもと病院に赴任し、関節外科センター長を拝命いたしました。こちらに来る前は熊本大学病院で下肢グループ長として膝関節疾患を中心に臨床と研究に従事しておりました。なかでも変形性膝関節症をはじめとする変性疾患に対する治療を行ってきました。
変形性膝関節症は加齢などが原因で、関節のクッションの役割をしている軟骨がすり減ることによって、日常生活や仕事や趣味などで最も重要な歩行という動作を制限してしまいます。その治療には保存的治療(生活指導、薬物療法、装具療法)から手術(人工関節手術、骨切り術)まで様々な治療法があります。まずは保存的治療を行い、残念ながら病状が進行し、保存的治療では効果なく日常生活などに支障をきたしている場合にはタイミングを逃すことなく手術を検討いたします。手術法としては人工関節置換術と関節を温存できる骨切り術があります。人工関節においては全置換術と内側もしくは外側の悪いほうだけ部分的に置換する単顆置換術があり、さらに両側とも悪い場合は相談の上、両側同時置換術も行っています。年齢が比較的若く活動性が高い患者様の場合は骨切り術で、自分の関節を温存して除痛を図ることができる場合があります。患者様と相談しながら適切な治療を提案していきたいと考えています。

専門領域
整形外科
専門医・認定医
  • 整形外科専門医
  • 指導医
所属学会
  • 日本整形外科学会
井上 篤

整形外科部長

井上 篤イノウエ アツシ

関節外科、スポーツ整形外科の診療を中心に、手術に関しては関節内視鏡手術を専門に行っております。関節鏡手術は切開せずに小さな創を数箇所つくって行います。低侵襲でかつ詳細な診断のもと、的確な修復がおこなえるという利点があります。直視下手術に比べて低侵襲なため術後の痛みが軽減され早期退院、職場復帰、スポーツ復帰も可能となります。このほか肩腱板断裂、肩関節脱臼、関節唇損傷、関節拘縮、前十字靭帯損傷に対する靭帯再建手術や半月板損傷の縫合手術等もご相談ください。

専門領域
整形外科
専門医・認定医
  • 日本整形外科学会専門医
  • 日本体育協会スポーツドクター
所属学会
  • 日本整形外科学会
  • 運動器リハビリテーション医 所属学会
  • 日本整形外科学会