臨床検査課
部署方針
当院は品質管理保証認定施設
患者様の為に、正確な結果を迅速に付加価値を付けて報告することを目指します。
他職種の依頼に常に対応できる即戦力・機動力のある検査室を目指します。
当院は、検体検査についての精度管理調査において所定の基準成績を維持し、日々の精度管理、是正改善状況をはじめ、職員の教育・充足においても審査に合格し、品質保証施設認定制度の基準を満たしていることを認証したものです。
資格取得(2023/07 現在)
- 超音波検査士 4名
- 消化器内視鏡技師 1名
- 排尿機能検査士 1名
- 肝炎コーディネーター 2名
- 緊急検査士 1名
- ピンクリボンアドバイザー 1名
- 熊本地域糖尿病療養指導士 1名
- 心電図検定2級 1名
- 心電図検定3級 2名
- 緊急臨床検査士 2名
- 二級臨床検査士(循環生理学・呼吸生理学) 各1名
検査紹介
検体検査
血液や尿など、体から採取された検体を分析することで体の状態を知り、診断や治療に役立てます。
- 生化学検査
- 血清・血漿の化学成分を、自動分析装置で測定します。肝機能・腎機能・栄養状態・炎症反応・脂質・糖代謝を知る為の項目を検査し、全身状態の把握に役立てます。
- 血液一般検査
- 血液中の赤血球・白血球・ヘモグロビン・ヘマトクリット・血小板の数を自動分析装置で測定します。また、顕微鏡で細胞の形態を観察し、貧血や炎症の程度などの把握に役立てます。
- 血液凝固検査
- 血液中の凝固因子について自動分析装置で測定し、薬物治療効果の判定や全身状態の把握に役立てます。
- 尿一般検査
- 尿中の化学成分(蛋白・糖・潜血など)を自動分析装置で測定します。また、尿中の細胞成分等を顕微鏡で観察し、尿路系の疾患や炎症の程度の把握に役立てます。
- グラム染色
- 尿・喀痰・関節液などの検体中に細菌が存在するかを、特殊な染色を行い顕微鏡で観察します。また、細菌の種類をある程度区別し、感染症の起炎菌を推定します。細菌の同定は、外注検査として依頼し、報告しています。
- 輸血検査
- 輸血療法のために必要な検査を行います。
血液型検査・不規則抗体スクリーニング検査・交差適合試験を院内で実施しています。
- PCR検査
- 唾液や鼻咽頭ぬぐい液を用いて行うCOVID19の診断に必要な検査です。
- 白癬菌検査
- 皮膚・爪から検体を採取し、顕微鏡で白癬菌の有無を調べます。迅速に結果を報告することにより、白癬菌による症状であるかの鑑別と早期治療に役立てています。
生理機能検査
検体ではなく、体を検査対象とした検査です。生体から直接得られた情報を診断や治療に役立てます。
- 心電図検査
- 四肢・胸部に電極を付け、心臓の動きを電気的波形に変換し記録します。不整脈・心筋障害の有無などの診断に役立てます。
- ホルター心電図検査
- 簡易的な電極を胸に取り付け、24時間の心電図波形を記録します。日常の生活環境での心臓の状態を知ることで、診断に役立てます。
- 血圧脈波検査
- 四肢の血圧と脈波を測定し、血管のしなやかさ(脈波伝搬速度)や足の動脈狭窄のリスク(ABI)をある程度評価する検査です。
- 肺機能検査
- 肺の換気障害の有無とその程度を把握するための検査です。マウスピースをくわえ、検査技師の声掛けに従って息を吸ったり吐いたりします。
- 眼底検査
- 眼底カメラで目の網膜の血管を撮影します。動脈硬化や網膜症の判定に役立てます。
- 神経伝導検査(運動神経、感覚神経)
- 微弱な電気信号で神経を刺激することで、指定の神経の情報伝達の速度を計測します。その比較により、神経障害の程度を推定し診断に役立てます。当院では、上肢や下肢の神経の神経について検査しています。
- 24時間血圧検査
- 24時間、一定の間隔で血圧を継続して測定し記録します。24時間の血圧の変化(日内変動)を知ることで、高血圧の診断や治療に役立てます。
- 超音波検査(エコー検査)
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超音波を体にあて、診断装置に画像として反映させることで、体の中の臓器や血管の状態をリアルタイムで観察することができます。超音波は体に害がなく、安心して繰り返し検査できます。
当院では、腹部(肝臓・胆嚢・腎臓など)・心臓・下肢血管・頚部血管などの検査を行っています。